おやつについて

 ペットショップとしては、お客さんがたくさんおやつを買ってくれるのはとてもありがたいのですが、ペットのことを大切に考えているのなら、おやつのあげ方に注意して欲しいと思います。
 ここでは、犬・うさぎ・フェレットのおやつについて、一般的なことを書きたいと思います。上記ペット以外にも当てはまることが殆どなので、参考にしてください。


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■おやつの目的
《ちょっと考えてみましょう》
  質 問> なぜペットにおやつをあげるのでしょう?
  回答例> ペットが欲しがるから。 あげると喜ぶから。

 それでは自分の子ども(人)がお酒を欲しがったり、たばこを喜んで吸っていたら、お酒やたばこを満足するまであげるのでしょうか?子どもの健康を考えている親なら、そんなことはしませんよね。

 ペットは健康のことを考えて食べ物を選んだりしません。人間の子ども以上に分別がありません。もし、ペットが欲しがるから、喜ぶからと言って、好きなだけおやつをあげていたとしたら、大切な主食は食べずに、おやつばかりを欲しがるようになってしまいます。
 それは『人間の麻薬中毒患者が分別なく麻薬を欲しがる』のと同じことなのではないでしょうか?


《きずな作りとして》
 一般的に、ペットは食事をくれる人はいい人だと考えるようになります。そして美味しい食べ物をくれる人は大好きな人だと思えるようになってきます。ペットにおやつをあげる第一の目的は、ペットと飼い主さんがきずな(信頼関係)を築くことなのではないでしょうか?

 うさぎは、もともと自然界では他の動物に襲われてしまう立場だったので、ペットになった今でも他の動物に積極的に近づいていこうとしないのが普通です。でも、毎日ちょっとずつ美味しいおやつをあげていると、おやつ欲しさに飼い主さんに近づいていくようになります。この繰り返しで、飼い主さん大好きなうさぎに育てることができます。


《ご褒美として》
 おやつのもうひとつの目的は、しつけ用のご褒美(モチベーター)ということです。

 犬であれば、おやつを握った手を犬の鼻先に近づけて、うまく誘導してあげるとオスワリを覚えさせることができます。また、クレートの中でおとなしくしているときにクレートの中にそっとおやつを落としてあげると、「おとなしくしていると、おやつが落ちてくる」ということを覚えて、クレートの中でおとなしくしていることが平気に(好きに)なります。

 フェレットなら、上手にトイレを使えたときに、おやつをあげるのを繰り返していると、トイレの成功率をあげることができます。最終的にトイレ成功率100%も夢ではありません。

■おやつの種類
《あげてはいけないもの》
 おやつとして少量であってもあげてはいけないものがあります。
 「○○の飼い方 食事編」でも取り上げていますが、次にあげるものは大変危険なので絶対に食べさせないでください。万が一、食べたときは至急動物病院へ連れて行ってください。

 ◆チョコレート
  デオブロミン中毒を起こします。
 ◆ネギ類及びネギ類の入った食品(ハンバーグなど)
  赤血球を破壊します。(溶血性貧血)

 これ以外にも、食べさせてはいけないものがあります。ここに挙げるものは、直ぐに命に関わることは少ないのですが、一時的に健康を損なったり、継続して与え続けることで寿命を縮めることがあります。
 ◆人間用に味付けされたもの(香辛料や塩分を含む食品)
 ◆牛乳(乳糖を含む食品)

 また、それぞれの動物の食性(肉食・草食など)によって、あげてはいけないものがあるので注意しましょう。市販されているものの中で、特に注意したいおやつを挙げておきます。

 ◆フェレット用:乾燥フルーツ、ジャーキー
  消化不良や腸閉塞の危険があります。
 ◆うさぎ用:カルシウム強化クッキー
  尿路結石を誘発します。(一般のラビットフードだけでも過剰摂取になる)


《あげていいもの》
 おやつとして、あげてよいものをあげます。

◆専用フード(総合栄養食)
 犬ならドッグフード、フェレットならフェレットフード、うさぎならラビットフードです。主食になるものですから、食べ過ぎによる肥満さえ気をつければ、栄養バランスを崩す心配がないので、健康のことを考えたら最高のおやつと言えます。

 主食にしているフードで喜んでくれるのなら、主食のフードを一粒ずつあげるのもおやつとしての目的は達成できます。
 いつもの主食より品質は多少落ちるものの、嗜好性の高いフードをおやつにすることもできます。総合栄養食であれば、基本的な成分比率は大差ないので、栄養バランスを崩す心配がありません。

 犬用にドライフードをあげているなら、セミモイストタイプや缶詰タイプのフードを喜んで食べてくれることがあります。

 ラビットフードやハムスターフードの中には、ひまわりの種などの木や草の実が入っているものがありますが、これらは主食ではなくおやつとしてあげるのがベターです。

◆専用フードの主原料と同じもの
 肉食動物であれば、チキンなどの肉類が主原料となります。ササミなどの肉(感染症防止のため火を通すこと)や、これを元に適度に味付けされたペット用おやつです。
 草食動物の主原料は牧草です。うさぎの場合は牧草を主食にした方が良いです。野菜や果物は牧草より嗜好性が高いので、おやつ代わりにすることができます。

 これらの主食フードと同じ材料からできている食べ物は、主食の食べる量に影響が無い範囲なら、害は少ないと言えます。
(注)微量でも健康を損なう成分が含まれていることがあるので注意は必要です。


◆クッキー類
 主原料が小麦粉で糖質を加えて、甘く味付けされたおやつが、それぞれのペット用に市販されています。これは、犬にしてもフェレットにしても、うさぎにしても「必要のない食べ物です」。少量ならあげても構いませんが、あげすぎると健康を損なう可能性があるのでほどほどにしておきましょう。

■おやつの量
 おやつの量は、主食の十分の一以下にしましょう。
 特に主食の原料とは異なる原料が主成分のおやつの場合は、できるだけ少ない方が無難です。

 また、おやつの量に応じて、主食の量も調整しましょう。

 おやつの量について注意点はこれだけですが、 おやつのあげすぎで肥満になっている子が増えています。十分に注意してください。

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